保険の根管治療とどう違うのですか?

使う道具・治療にかける時間・治療時の視野など、色々違いはありますが、簡単に言うと治療後のリスクが大きく異なります。保険の治療を一言でいうと「痛みの除去」が中心となります。悪くなった部分を切除し、蓋をする治療です。精密根管治療を一言でいうと、再発予防を含めた治療です。根管内をきれいにし、細菌の侵入を徹底的に塞ぐことで、むし歯の再発を防ぐ治療となります。 費用はかかってしまいますが、治療期間は短縮され、再発のリスクが大幅に下がるのが精密根管治療です。

丸で囲まれた虫歯が神経まで達しています
白い部分にお薬が入りました

精密根管治療は治療期間も短くなりますか?

はい。通常の根管治療では補綴(詰め物や被せ物)まで10回以上かかることがあります。期間でいうとおそらく治療自体が2〜3ヶ月程度かかってしまいます。精密根管治療は概ね数回の治療回数となります。
しかし、治療回数よりも大切なのは歯をいかに治すかということだと考えています。

保険の根の治療は駄目なのですか?

いいえ、駄目なわけではありません。痛みを取ったり、感染した部位を取り除くなど、十分な治療は可能です。ただ、そこに付加価値があるのが自由診療の精密根管治療です。今の痛みや悪いところが取れれば十分と思うのであれば保険でも結構ですし、私達も皆さんが選ばれた治療に全力であたらせていただきます。もし、痛みや悪いところを取るだけではなく、将来的に歯を長持ちさせたい、再発リスクの低い治療を選びたいという患者様であれば精密根管治療のご提案をさせていただきます。

 1本の歯を治療することにどのような価値があるのですか?

何よりの利点は「自分の歯を残せること」です。

  • ブリッジ ・・・・・・・・ 両隣の歯を削らなければならない
  • 入れ歯 ・・・・・・・・・・ 取り外しの違和感、わずらわしさ
  • インプラント ・・・・ 良い治療法だが治療費が高額
  • 根管治療 ・・・・・・・・ 自分の歯を残せる

歯根が破折している疑いがあると言われました

歯根破折が起こっている場合でも、歯を残せるケースと残せないケースに分かれます。例えば、鉛直方向にひび割れているケースでは根管治療を適用できませんが、ヒビの大きさや場所によっては対処も可能です。当院ではマイクロスコープを使って精密に確認したうえで、診断を行っています。

治療中や治療後は痛みますか?

必要に応じて麻酔を使いますので、治療中の痛みの大部分は軽減できます。症例によっては治療後1~2日程度痛みを伴うことがありますが、徐々に減っていきますし、鎮痛剤も処方します。下顎神経が近い場合は痛みが続く場合もあります。

精密根管治療にかかる時間はどれくらいですか?

症例によって異なるので一概には言えませんが、約2時間ほど治療にかかります。

マイクロスコープを使用するかどうかで、治療にどの程度影響しますか?

根管治療では、肉眼で見えないものを見ることが重要です。治療はもちろん、治療後の経過にも大きく関わります。実際にどのような治療をしたのか、治療後にご説明することも可能です。

他の医院で抜歯といわれた歯も、残すことはできますか?

絶対とは言えませんが、これまでの臨床経験を活かし、可能な限り歯を残す治療を致します。まずは一度、ご相談ください。

精密根管治療後の歯はセラミックになりますか?

はい。セラミックをお選びいただくことも可能です。ご相談の上、患者様に合う素材等を一緒に考えていきます。

治療後に違和感が続く場合はどうなりますか?

治療後に痛みや炎症が続く場合は、根管治療だけでは治らない場合があります。そのときは外科的歯内治療といって外科処置をすすめさせていただくことがあります。歯を抜かないためにどうするかを一緒に考えます。

被せものは外したくない、また難症例はどうしますか?

根管治療には外科処置が必要な場合があります。根尖切除術などがあり当院でもご相談の上対応いたします。

治療時間が1時間以上と聞きました。その間口はずっと開けているのが難しいのですが、大丈夫ですか?

精密根管治療では開口器を使います。顎が疲れるため開口器を使用することで長時間の治療を可能にします。